断食ダイエットを理解する

 

前述の通り、断食はしっかり理解してから行なわなければなりません。長期の断食などは特に注意が必要です。

 

それは体に蓄えられた体脂肪だけでのエネルギー供給が不足するからで、そうすると体内のたんぱく質(筋肉)もエネルギー源として消費されてしまうのです。つまり筋肉が減ってしまうわけです。これでは正しいダイエットとは言えないのです。

 

基本的に2日以上の本断食は危険で、容易に行うようなことは避けた方が賢明でしょう。やはり、正しい方法で断食ダイエットを実行して健康的に痩せるようにしたいものです。

 

ダイエットで意識する対象となるのはもちろん体脂肪です。ダイエッターの敵となってしまう余分な体脂肪ですが、この体脂肪は、もともとエネルギーの備蓄のために存在しています。

 

人間はエネルギーの備蓄ということでは体脂肪以外に、肝臓や筋肉にもエネルギー(グリコーゲン)を貯蔵しています。つまり多少栄養が不足することがあっても、これを優先的に使うことで対応するのです。つまり、余分な体脂肪を減らそうとするなら、こうしたグリコーゲン等の備蓄エネルギーは全部消費してしまわなければならないのです。

 

筋肉中の栄養、血液中の栄養、肝臓に蓄えた栄養も全て使い切らないと、順番が最後になる体脂肪の燃焼にはたどりつきません。ちょっとお腹を減らした程度ではそう簡単に脂肪は減らないということです。

 

断食が最も効果的な方法として注目される意味がわかってきたと思います。それでも「本断食」などは普通の会社員の人が簡単に実施できるものではありません。そこでプチ断食がお勧めとなっているのです。